2ヶ月くらい前にまとめたものなのですが、FFmpeg を Windows 環境(MinGW / MSYS)でコンパイルしたときのメモです。自分用のメモを貼り付けただけなので、かなり分かりにくいかと思います。FFmpeg は、公式のバイナリが配布されていないため、使用する場合はソースからコンパイルする必要があります。Windows バイナリをコンパイル方法は、幾つかあるようなのですが、今回は、比較的情報が多かった MinGW / MSYS でコンパイルすることにしました。
■ 公式、解説サイト
FFmpeg - 公式サイト FFmpeg の解説 - Wikipedia MinGW / MSYS - 公式サイト MinGW - Wikipedia MSYS - Wikipedia
■ FFmpeg のバイナリの配布について
FFmpeg は、オープンソースであり、再配布する場合は、GPL または LGPL のどちらかですることができます。だだし、ライブラリによっては、GPL または LGPL でも再配布できないものがあるため、それらは除く必要はあります。更に、特許のあるコーデック等を含める場合は、再配布者が各自でライセンスを取得する必要があるため、ソフトウェア特許が有効な日本では、ライセンスを取得しないとバイナリを配布できないようです。FFmpeg のコンパイル方法を解説したサイトは、結構あるのですが、バイナリが配布されていないのは、上記のことが理由のようです。稀に、特許のあるコーデック等を含めたバイナリを配布している日本のサイトを見かけますが、多分、無許可で配布しているのだと思います。特許については、以下の条項があり、商用でなく個人で試験又は研究目的でコンパイルして、使用する分には問題にならないようです。ただし、この場合も、再配布する場合は、権利者の許可が必要だと思います。※ 私も適当に調べただけなので、間違っているかもしれません。第69条(特許権の効力が及ばない範囲)第1項 特許権の効力は、試験又は研究のためにする特許発明の実施には、及ばない。日本でバイナリを再配布する場合は、著作権と特許権の両方をクリアする必要があり、色々と大変なため、このページでは、コンパイル方法のみを解説し、バイナリの再配布はしていません。コンパイル方法については、作業項目が多いため、最低限必要な作業だけをまとめたものです。コンパイルの基礎知識等の細かい説明は書いていませんので、詳細を知りたい場合は、他のサイトを見て頂いたほうがよいかと思います。また、コンパイル環境やライブラリのバージョンによっては、うまくいかないことがありますので、注意して下さい。
■ 解説ページリンク
□ Windows環境でのFFmpegのコンパイル 1/6 ■ 公式、解説サイト ■ FFmpeg のバイナリの配布について□ Windows環境でのFFmpegのコンパイル 2/6 FFmpegの開発環境の構築 1/3 ■ MinGWのインストール ■ gcc のアップデート ■ libgmp のインストール ■ libmpc のインストール ■ libmpfr のインストール□ Windows環境でのFFmpegのコンパイル 3/6 FFmpegの開発環境の構築 2/3 ■ MSYSのインストール ■ 環境変数の設定□ Windows環境でのFFmpegのコンパイル 4/6 FFmpegの開発環境の構築 3/3 ■ MSYS Developer Tool Kitのインストール ■ pr.exe (coreutils-5.97-MSYS-1.0.11-2) のコピー ■ nasm のインストール□ Windows環境でのFFmpegのコンパイル 5/6 FFmpeg 関連ライブラリ(libmp3lame, librtmp)のコンパイル方法 ■ LAME (libmp3lame) のコンパイル&インストール ■ OpenSSL のコンパイル&インストール ■ zlib (libz) のコンパイル&インストール ■ RTMP Dump (librtmp) のコンパイル&インストール□ Windows環境でのFFmpegのコンパイル 6/6 FFmpeg のコンパイル方法 ■ FFmpeg のコンパイル&インストール以上